アニメ界牽引 「火垂るの墓」「ハイジ」高畑勲監督が死去

公開日: 更新日:

 宮崎駿監督と共に日本のアニメーション界を牽引してきた高畑勲監督が5日、都内の病院で亡くなった。82歳だった。死因は分かっていないが、昨年の夏ごろに体調を崩し、その後入退院を繰り返していたという。

 三重県出身。1970年代にテレビシリーズの「ルパン三世」「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」などの大ヒット作を手がけた後、85年には宮崎監督と共にスタジオジブリを設立。88年公開の映画「火垂るの墓」では、終戦前後の混乱を生きる兄妹の悲劇を描き、モスクワ児童青少年国際映画祭でグランプリを獲得した。

 その後も「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」など社会的な作品を多く発表。人気は世界に広まり、2015年にはフランス芸術文化勲章のオフィシエを受章した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”