山口への金銭的サポートは入院や養育費負担への温情措置
本人の会見、「TOKIOに席があるなら戻りたい」「(酒は)今は飲まない」といった発言が、“甘い”と批判を浴びた。山口は「バカ」がつくぐらい正直な気持ちで会見に臨んだのだろうと感じた。もっとも、事務所の担当者は山口に対し、今の彼の置かれた立場をしっかりと説明していたはずだ。現実問題として情報番組の司会は無理だし、バラエティーで笑顔も難しいとなれば、彼の仕事はないに等しい。バンド活動も20周年ツアー(2014年)を終えた後はほとんど動いておらず、25周年でツアーをやろうかという程度なので、実質的に仕事はできないと、彼に理解させていたと思われる。その上、他のメンバーに迷惑をかけるとなれば、本人が辞めるというのは必然ともいえる。
決断できないTOKIOのメンバーは、ジャニー社長に結論をゆだねた。その結果、山口自身の辞意を受けて契約解除となったわけだ。しかし、これまでの貢献度などを考え、山口が未来を描けるまでサポートするとし、金銭的にも面倒を見るようだ。入院して体調、精神面を良い方向に持っていくのにも、そして前妻が引き取った彼の子どもの養育問題を心配させないという温情的判断だろう。
僕は、離婚会見も20周年の取材でも山口と顔を合わせ、好青年のイメージを持っていただけに、今回のことはあまりに残念すぎる。たいへんだろうが、医師と相談して酒をキッパリと断ってほしいものだ。