著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

優しい大家さんはガンコ婆に 実体験を巧みに詞をアレンジ

公開日: 更新日:

 数々の名曲を生み出した忌野清志郎の作詞については、興味がつきない。名曲「スローバラード」(1976年1月)がシングルリリースされる前、74年から75年にかけて、RCサクセションは事務所のトラブルに巻き込まれ、仕事を干されていた。

 その後もレコードリリースはすれど鳴かず飛ばず、低迷期は79年ごろまで続いた。まだファンのひとりであった片岡さんは、後に当事者から聞いた話を語る。

「清志郎さんは国立にあったリンコさんの部屋の隣に引っ越していたそうです。古い平屋の一軒家、リンコさんと清志郎さんの部屋のみで、草が生い茂った空き地を挟んで隣家が離れていた。そこでバンド仲間と昼夜おかまいなしに練習をした。夜中にウッドベースと生ピアノでセッションしたり、明け方、エレキギターをアンプに通して大きな音で弾いたりしていたら、当たり前ですけど、その隣人が激怒して市役所にクレームを入れたんですって。大家さんは懇切丁寧なハガキをリンコさんの親御さんに送ったそうです」

 ハガキにはこう書かれていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動