著者のコラム一覧
髙橋隆

1949年1月生まれ。学生時代に「走れコウタロー」で知られる「ソルティー・シュガー」の一員としてデビュー。大学卒業後はディレクターに転身し、ビクターエンタテインメントやテイチクエンタテインメントで数々のヒット曲を生み出す。代表作は「ダンシング・ヒーロー」「襟裳岬」「てんとう虫のサンバ」「白いギター」など。現在はフリーの音楽プロデューサー。

「走れコウタロー」は発売直前にメンバーが急死して…

公開日: 更新日:

走れコウタロー(1970年)

「これから始まる大レース……」という歌詞で始まるこの曲。競馬好きなら一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。歌ったのはソルティー・シュガー。何を隠そう私もメンバーのひとり。後に「岬めぐり」でブレークする山本コウタローもいました。

 中・高の同級生が大学時代に寄り集まってつくったバンド。最初はキングストン・トリオというアメリカのフォークグループのコピーをしていました。別にプロを目指していたわけじゃなく、70年安保で大学が封鎖になって、やることがないから音楽でもやろうと(笑い)。そのうちオリジナル曲を作るようになり、ライブに出るようになり、テレビに呼ばれるようになり、ついにはレコードデビュー。人生、何がどう転ぶかわかりません。

 デビュー曲「ああ大学生」は大して売れませんでした。2枚目のシングルが「走れコウタロー」です。最初は「走れミノル」という、当時人気があった万年2、3着のサラブレッドの名前だったのですが、ちょっとゴロが悪い。そこで、メンバーの山本コウタローがいつも練習に遅れてきて、「早くしろ! 走れ!」とけしかけられていたので、「コウタロー」としたんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動