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髙橋隆

1949年1月生まれ。学生時代に「走れコウタロー」で知られる「ソルティー・シュガー」の一員としてデビュー。大学卒業後はディレクターに転身し、ビクターエンタテインメントやテイチクエンタテインメントで数々のヒット曲を生み出す。代表作は「ダンシング・ヒーロー」「襟裳岬」「てんとう虫のサンバ」「白いギター」など。現在はフリーの音楽プロデューサー。

「てんとう虫のサンバ」…お遊びの曲が大ヒットで紅白に

公開日: 更新日:

てんとう虫のサンバ(1973年)

 ヒット曲は狙って作れるものではありません。でも音楽ディレクターとしては、シングル曲はすべてヒットさせるつもりで作っています。

 でもこの曲だけは、全く売れるとは思っていませんでしたね。チェリッシュの「てんとう虫のサンバ」です。チェリッシュ最大のヒット曲で、結婚式の定番ソングとして教科書にも載っていますが、当初はアルバムの中の一曲として、正直、“お遊び”で作ったものだったからです。

 そもそもチェリッシュとの出会いは、1971年に開催された「全国フォーク音楽祭」。当時5人組だったチェリッシュは見事優勝。僕は所属していた「ソルティー・シュガー」のメンバーとして、ゲスト席から彼らを見ていました。まさかその後、ディレクターと歌手として再会するとは思ってもいませんでしたが。

 その後、チェリッシュは71年9月にビクターからデビュー。5人グループとして2枚シングル曲を出し、72年の「ひまわりの小径」から、松崎好孝と松井悦子(結婚したのは5年後)の男女デュオとして活動を始めていました。

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