講談師・神田蘭さん 貧乏時代に悩まされたのはガマガエル

公開日: 更新日:

■去年真打に昇格 講談だけで食べていけるように

 そこには約6年間住んでいました。その頃は養成所を卒業して、事務所に入ったのですが、お芝居一本でやっていくってやはり難しい。20代半ばまでアルバイトというのも情けない、本当に嫌だな、食べていける仕事がしたいといつも思っていましたね。

 そんなある日のことです。初めて寄席を見に行ったら、これはすごい技だと。一人芸の講談に圧倒され、演芸スクールに通うようになりました。プロとして一枚看板で勝負をしてみたいから、勇気はいりましたけれど、エイッ! という感じで。でも、講談をただ学んでいるだけなら、“趣味・講談”になってしまうので本気でやりました。

 前座修業を始めて、そんなにギャラは高くないから余裕はないけれど何とかやっていけるようになった。

 二つ目になり、去年、真打ちに昇格し、今はおかげさまで講談だけで食べていけるようになりましたけど。もっとも、サラリーじゃないから日雇い労働者みたいなものですけど。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」