「死亡は免責」誓約書 さんま唖然の吉本“奴隷契約”の実態
吉本興業が同社の芸人養成所「NSC」の合宿の参加希望者に、「死亡しても吉本は責任を負わない」旨の一文が入った誓約書にサインさせていたことが判明した。
合宿は毎年夏に行われる「NSCお笑い夏合宿」。参加費用は4万500円。誓約書の「規約及び注意事項」の欄に、「合宿中の負傷、これに基づいた後遺症、あるいは死亡した場合、その原因を問わず吉本興業に対する責任の一切は免除されるものとする」という免責事項が書かれていた。
報道によれば、吉本興業は、2013年に専門家から同表記が不適切であると指摘を受け、14~16年は誓約書から文言を削除していたが、手違いで17年から従来の表記に戻ったという。にわかには信じ難いずさんさに、芸能文化評論家の肥留間正明氏はこう話す。
「ありえない話です。確信犯でやっていたと疑われても仕方がない。今後、芸人との間に交わされる契約書(写真の共同確認書)でもこうしたことが起こるのではないか」
通常、契約書といえば、お互いに内容を吟味し、双方納得の上サインするものだが、実態は決してそうではないという。
「芸能事務所とタレントの関係で言えば、ギャラの配分や契約期間において、事務所側に有利な契約が結ばれることが多い。ひどいケースだと、事務所に呼び出して、ロクに中身も確認させず“ホラ、ここにハンコつけや”と、強引に迫る場合もあります。今までは“口約束”だった吉本が芸人たちに対してどのような対応をしていくかが見ものです」(肥留間氏)