香取慎吾を起用…萩本欽一が浅間山荘事件から学んだTV哲学
都合の悪いことから逃げない、嘘をつかない姿勢が視聴者の共感を呼んだのか、この日の視聴率は42・0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)を記録。芸能・バラエティ番組で歴代2位の数字となった。
■BS番組で視聴率30%を目指す
85年3月限りでの休養以降、萩本欽一はテレビに復帰しても視聴率を取れなくなった。しかし、欽ちゃんは07年にも奇跡を起こしている。66歳で「24時間テレビ 愛は地球を救う」のマラソンランナーを務め、70キロを完走。ゴールシーンを中継した「行列のできる法律相談所」(ともに日本テレビ系)は35・3%を叩き出し、芸能・バラエティ番組で歴代4位となった。
いずれも、〈予測不能の『いま』〉に視聴者が引き寄せられた瞬間だった。
78歳の今、萩本欽一は再び、視聴率30%を目指している。
それが、17年からNHK-BSプレミアムで不定期放送中の「欽ちゃんのアドリブで笑」だ。自ら「人生最後の番組になるかもしれない」と位置付け、昨年からツイッターを開始。それまで”機械“と呼ぶほどスマートフォンに馴染みのなかった萩本だったが、駒澤大学の同級生の力なども借りて、ツイッターに取り組み始めた。