得度し歌う僧侶に “香田晋的”生き方を人生100年時代に学ぶ
その後、芸能界では初となるマグロ解体師1級免許を取得。引退後は地元福岡で料理店を開き、再婚相手の一般女性と夫唱婦随、板前となって再スタートを切った。ところがそこへさらに転機があったという。18年、長年介護をしていた義理の祖母を亡くし、できる限り自分で供養したいと師匠である作曲家船村徹(故人)の知人の徳賞寺住職に相談したことで仏門への道が開いていった。
「香田は幼い頃に父親が蒸発し、旅館に住み込みで働く母親とも離れて育ったといいます。その母親も43歳の若さで亡くしている。不良少年だったそうです」(前出の芸能デスク)
まさに道に迷って迷い続けた果てにたどり着いたのが僧侶なのだろう。人生100年時代のライフプランは中高年には必須課題。サラリーマンが定年退職後に仏門入りすることを「老後出家」ともいい、理想のセカンドライフのひとつに数えられている。香田の生き方に学ぶべき点は多い。