「いだてん」熱演の徳井 今ごろ役者オファー殺到だった?
「大松監督が『これ以上、選手の青春を奪えない』と心中を吐露し始めてからの約15分は、汗と涙を流しながらの大熱演。『いだてん』は女子アスリートの軌跡も丁寧に描いており、45話は集大成ともいえる大切な回でした。NHKが『カットはできない』と判断したのは納得です」と、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は、こう続ける。
「徳井さんは、どこかひょうひょうとした役柄を演じさせたらとてもいい味を出す役者さん、と常々思っていたのですが、今回の“鬼の大松”役は新境地だったと思います。いくつかのドラマ出演を経て、今ようやく“顔だけ勝負”じゃなく、演技で見せる俳優になったといえますよね」
もっとも、徳井は現在芸能活動を自粛中だ。
「あんなことがなければ、『いだてん』を見た関係者から、きっといくつもオファーがあったはずです。同じく自粛中の芸人ということで、勝手に比較して申し訳ないですが、宮迫博之さんの場合は『俺、芝居うまいやろ』という自意識が、どうしても演技に見え隠れすることがある。けれど徳井さんにはそれがない。肩の力の抜けた演技で、万人に愛されるようなキャラを演じられる人だと思います」(山下真夏氏)
これからが役者として脂が乗る時期だったのに「もったいない」というわけだ。
今回、徳井出演シーンを長く放送したことで、ネット上ではその是非を問う“舌戦”が繰り広げられている。果たして当の徳井は、この騒動をどんな思いで見ているのだろうか。