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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

年末年始番組は再放送だらけ 働き方改革で番組が猛烈劣化

公開日: 更新日:

 それで恒例「レコード大賞」(TBS系)でも見ようかと思えば、出てくるのがよく知らない歌手ばかり。特に新人賞。海蔵亮太、新浜レオン、BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)、彩青と、お初にお目にかかりますって感じ。

 最優秀新人賞に選ばれたのはBEYOOOOONDS。ハロプロ所属のアイドルで「眼鏡の男の子」という訳の分からない歌を歌っていた。大賞は子供に大人気のFoorin(フーリン)の「パプリカ」。この曲は前年8月に発売されたものだが、ヒットしたのは今年だったとか言い訳めいたことを言ってた。なんでもアリか。レコーディングから時間が経ち過ぎ、ボーカルの男の子など変声期なのか、声が出しづらそうだった。平均年齢11・2歳。

 企画賞の伊藤蘭と乃木坂46がコラボした「年下の男の子」が一番印象に残った。45年前の曲の方がインパクトがあるって、どうなんだか。

「紅白」もひどい。中途半端に演歌勢を入れておきながら、扱いは雑。天童よしみにMatt坂本冬美ジャニーズ、三山ひろしは恒例のけん玉と、じっくり歌を歌わせる気がない。演歌は数字が取れないというのならきっぱり排除したら。もっと視聴者が離れるのは確実だけど。AI美空ひばりに歌わせる時間があるなら演歌勢にちゃんと歌わせろと言いたい。それと2020ソングだか知らんが、嵐がしれーっと2曲歌うとか、訳が分からない。ユーミンとかたけしとかディズニーとか、おまけばかりが豪華で、正式に出場歌手に選ばれた人たちの扱いもまた雑。

 テレビマンは働き方改革をしなくていいからもっと必死にいいものを作ってほしい。

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