志村けんさん 泥酔記者に愛の一喝「話をちゃんと聞け!」

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 個人的な話で恐縮だが、その連載開始当初、初めて志村さんと酒席を共にさせていただいたとき「全員集合」直撃世代で志村さんの大ファンである私はうれしさのあまり舞い上がってしまい、泥酔してしまった。そんな私を志村さんは「おまえはそうして人の話をちゃんと聞けないからダメなんだ!」と一喝。その後、連載は2年近く続いたが、最後はその雑誌が休刊となり連載も終了となってしまった。しかし志村さんがライフワークとして続けられていた舞台「志村魂」には毎年楽しみに通い続けた。舞台の後は楽屋に伺い「いつかまた一緒にお仕事させていただけるよう頑張ります」と伝えると「おう」とはにかみながら答えてくださった。

 2016年に肺炎を患ってからはたばこをやめ、以前よりはお酒も控えていると話されていた。自分は芸人やタレントではなく、あくまで「コメディアン」であると自任していた。生前、自らの最期について尋ねた時は「最期は舞台の上で死にたい」と語っていたが、3月17日に体調に異変が起こるまさに前日までテレビ局に収録に向かっていたことになる。

 今回、あまりに突然の出来事に、多くの方と同じく私も言葉を失った。もっと多くの話をお伺いし、それを伝えたかった。

 志村けんさん、さようなら。本当にありがとうございました。安らかにお休みください。

 (文・平川隆一/日刊ゲンダイ

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