まちゃまちゃさんは兼業芸人 スナックママと二足のわらじ
稼いだお金は「全部飲んじゃった」
さて、まちゃまちゃさんは、岩手県出身の父と青森県出身の母の元に生まれ、5歳上の姉との2人姉妹。先述のように綾小路翔は幼馴染みだ。
「同じ病院で生まれ、中学3年の時には同じクラスで修学旅行は同じ班。『氣志團』がインディーズの頃からの“追っかけ”です」
今も続くド派手なヘアスタイルは、実家が美容院だったことが影響している。
「夕方になると近所のスナックのママさんがブローしにきてたから、いろんなヘアスタイルを見るのが楽しかった。中学になると、母の仕事の見よう見まねで仲間の髪の毛を染めてあげてました」
高校に入ると、さらにエスカレート。
「パンチパーマ、ベリーショート……とにかくいろいろやってかなり目立ってた(笑い)。卒業後は美容専門学校に進学して、いずれ家業を継ぐつもりだったんです」
ところが、目立ちすぎたのが影響してなのか、試験は不合格。それで受けたのが吉本興業が千葉市内で開催したオーディション。見事、合格して人生の歯車が芸能界へと動きだした。
「忘れもしません。1994年12月25日です。2年後に吉本所属になったので、芸歴は今年24年。来年は25年の節目になるんです」
そして得意の毒舌ヤンキー漫談が注目を浴び、「エンタの神様」の常連出演者に。「怒りの熱血プロレスラー“マジャコング”こと摩邪」というキャラで、“おい! 世の中のチャラチャラした女ども! 今日はおまえらに言いたいことがある。よく聞け!!”と言い放つマイクパフォーマンスが大ウケした。
また、英会話のジオスや資生堂のCM、B’zの36枚目のシングル「BANZAI」のプロモーションビデオなどに出演。さぞかし稼いだと思いきや、「全部飲んじゃった」というから豪快だ。
「新型コロナ騒動が収まっていないので、営業は自粛しながらやったり、やらなかったり。ツイッターで『スナック★ピエロ』を検索して、事前に確認してください」
(取材・文=高鍬真之)