欲望に忠実な奇人 バイきんぐ・西村こそ「真の芸人」だ
「嫉妬とかじゃないですね。嫉妬じゃなくて、やっぱこいつ面白えなぁと思って見てますよ」(西村瑞樹/フジテレビ「ボクらの時代」10月11日放送)
「バイきんぐ」の2人は小峠英二と西村瑞樹(43)とで、それぞれ“ピン”の仕事が多い。小峠はコンビで出演することについて、「西村が隣にいたほうが怖いよ。わけのわかんねぇこと言ったりすんだもん」と笑う。一方、共演したサンドウィッチマンに「自分じゃない人に鋭いツッコミをする小峠を見ると、ちょっと嫉妬しないの?」と問われた西村の答えが、今週の言葉だ。その芸人としての「自我」のなさは驚異的だ。
オードリー若林は自分が司会だとしたら、ひな壇をどのような座組みにするか選ぶ企画「芸人ドラフト会議」で西村を5位に指名。その理由を「芸能界に執着がない人って番組に必要だと思うんすよ。番組の予定調和がそこでぐるっと壊れるんですよね」(テレビ朝日「アメトーーク!」17年4月13日)と説明した。
バイきんぐは2012年に「キングオブコント」(TBS)の優勝を機に、小峠が大ブレーク。ある時期のテレビ出演は小峠80本に対し、西村が3本というコンビ格差が生じてしまったが、一部では西村の変わり者っぷりが注目された。