土屋太鳳は“ピュアな努力家”等身大の役を自然に演じられる
そして、オーディションを勝ち抜いて15年のNHK朝ドラ「まれ」のヒロインに選ばれ、知名度急上昇。私生活では舞踊学専攻で体育系大学に進学。今年の「24時間テレビ」(日本テレビ系)では募金ラン企画に参加して、その走力を披露した。
高校生の頃には「体力づくりのために毎日4~5キロ走りこんでいる」と話していた。朝ドラの撮影現場でも「外に出て日を浴びることを大事にして、昼休みにはジャージに着替えて走ってた」(「日経エンタテインメント!」2016年1月号)という。
日常のトレーニングの積み重ねから、演じているときの立ち姿の安定感は抜群で美しい。
今までインタビューした演技派の女優たちの中には、「普段の自分とかけ離れた役よりも、むしろ等身大の役のほうが難しい」と語る人も多い。土屋太鳳は等身大の役をナチュラルに演じるのがうまく、もっと評価されていい女優だ。
20代後半に入り、今後は新しいタイプの役に挑戦する機会も増えるはず。数年内に、彼女の代表作に加わる作品との出合いがありそうな予感がする。