「トイレの神様」植村花菜さん ビザ更新できず関西滞在中
■「これでダメなら原点から再スタートしようと」
今年はデビュー15周年。4月から5月にかけて記念の弾き語りライブやホールコンサートを予定していた。だが新型コロナによる自粛のため、10月29日にビルボードライブ横浜(神奈川)で開催した15周年ライブ以外は、ほとんど中止または延期。それでも9月19日のオンライン「イナズマロックフェス」にゴールデンボンバー、ももいろクローバーZらとともにリモート出演したり、11月7日には「ロハスフェスタ万博2020 Autumn」(大阪)のステージを目いっぱい楽しんだ。
振り返れば「トイレの神様」もすんなりできたわけではない。
05年にメジャーデビューしたものの、なかなかヒット曲に恵まれず気がつけば4年。思うように作詞・作曲ができないスランプに陥り、プライベートでも落ち込むことが続いた。しかも「次のアルバムが売れなかったら……」と契約切れ寸前。09年の暮れは不安だらけだった。
そんな中、ロックバンド「ジュン・スカイ・ウォーカーズ」のベーシストで、フォークデュオ「ゆず」の楽曲を手掛けた寺岡呼人氏のプロデュースで制作したのが「トイレの神様」を収録したミニアルバム「わたしのかけらたち」(10年3月発売)。