著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

高い煙突から下りられなくなった自分に気づいていない若者

公開日: 更新日:

 それはnoteという、誰でも活字で思いを書けて、なおかつ投げ銭を募れるブログのようなサイトに、彼が書いた文章だった。

 キングコング西野くんのオンラインサロンに参加している彼は、そこで「映画チケットと台本を原価で購入して利益をのせて売る」というシステムを知り、1部3000円で購入する。

 言っておくが、これは合法でマルチ商法ではない。映画の販促になり会員も儲かるというウィンウィンのやり方だ。しかし彼は仕事を辞めたばかり、失業保険を24万もつぎ込み、なんと80セットも購入してしまうのだ。

 彼は地方から「何かやれる」と信じて上京した24歳の若者だ。仕事は派遣会社の営業。悪くはない。しかし、あふれるほどのビジネス書を読み漁り、さまざまなオンライン上のセミナーを体験するうち、「自分も金融や保険をわかりやすく発信する仕事」をしようと考える。ここらへんから少し雲を掴むような話になってくる。

 Facebookで知った「夢を語り合う会」に参加し、きらめくような人たち(本人談)に出会い、マルチ商法のオンラインビジネスにハマり、「これだ」と思った彼は、あろうことか会社を辞めてしまう。しかし、毎朝早起きしてカフェで勉強するはずの計画はすぐに頓挫、プログラミング言語は2週間、日記は3日でやめる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?