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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

不仲になっても…流れ星☆の2人は互いの才能を認め合う

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 その後、ちゅうえいの顔芸やギャグを生かした漫才で2013年の「THE MANZAI」(フジテレビ)の決勝に進出。「肘神様」のネタなどで人気を博す一方で、次第にコンビ仲に亀裂が生じていった。

 ちゅうえいが「ネタ作りの才能があるんです。顔芸をしたりする僕のことをすべて分かった上で、僕を生かすネタを書いてくれる」(マイナビ「マイナビニュース」08年4月7日)と評したように、コンビ結成以来、ネタを書くのはTAKIUEの役割。それどころか、ちゅうえいのギャグの大半もTAKIUEが考案したもの。「肘神様」もそうだった。

「なのに世間では『じゃないほう』て! 悲しすぎるわ!」(ナターシャ「お笑いナタリー」18年7月3日)と不満を募らせていき、結果は残しているのに大ブレークに至らない責任をちゅうえいに求め、責め立てるようになってしまったという。その結果、番組中でも目を合わせないほど仲がこじれていった。

 けれど、2人は互いの才能を誰よりも認めている。冒頭の番組では最後、「鼻フック」をすることに。TAKIUEが鼻フックを受けているのを見て、ちゅうえいは「(TAKIUEは)『流れ星☆の面白いところはちゅうえいなんです』とかって言ってるけど、実際は勝負してないだけで、天然とかリアクション系はこいつの方が面白い」と大笑いした。

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