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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

覚悟を持って人の行かない道を歩むアンガールズ田中の強さ

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「芸能界っていうのは、人がやりたがらないところに鉱脈があるのよ」(田中卓志/テレビ東京「ゴッドタン」4月24日放送)

 近年では、芸人やタレントの面白さや処世術を解説するような「批評芸」でも注目を浴びるアンガールズの田中卓志(45)。そんな彼がタレントの悩みを勝手に推察し、それを勝手に解決するという企画で、悩めるタレントたちへ送ったアドバイスのひとつが今週の言葉だ。

 そもそも、田中の「批評芸」が注目されるきっかけになったのは「そろそろ にちようチャップリン」(テレビ東京)だった。スピードワゴンの井戸田潤とともに審査員をやってほしいと言われ、最初は「キングオブコント」(TBS)など賞レースで優勝経験もない自分が審査をするのはどうかと躊躇した。だが、数多くのネタを書いてきた経験上、そのネタの何が難しくて、何が新しい発見だということは分かる。それだったら言えると思って引き受けた。

 程なくして後輩のAマッソのYouTubeチャンネルで田中は「テレビで売れる方法を講義」するという企画を行った。これも大評判となり、再生数も飛躍的に伸びたのを機に冒頭の番組企画「勝手にお悩み先生」が始まった。さらには女性芸人の賞レース「THE W」(日本テレビ)の審査員も務めるようになったのだ。

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