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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

TBS「0スタジオ おんなのテレビ」で立川談志とコンビ司会

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 しかしこの意気投合もむなしく、番組はまったく振るわなかった。「アフタヌーンショー」どころか「お昼のワイドショー」にも届かず、たったのワンクールで番組は打ち切られている。結果だけを見たら惨敗である。

 実際の映像を見たわけでも、番組の関係者に取材をしたわけでもないので、背景について筆者は語る言葉を持たない。ただしテレビ業界の文脈で言うと、ままあることで、この手の番組が後々まで語り継がれることはほとんどない。

 ともかく、山口洋子のその後の華々しい芸能史において、まったく話題にのぼることのないこのワイドショーだが、彼女の人生にとっては非常に大きな意味を持つことになった。

「0スタジオ おんなのテレビ」がスタートした1968年9月30日に、TBSではもう一つの新番組がスタートしているのだ。

 それが「YKKアワー・キックボクシング」だった。 =つづく

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