“密”な東京五輪閉会式で「一番良かったのはパリ五輪の紹介映像」の冷ややかな声
■「マツケンサンバ」待望の声は閉会式への不満の裏返し
復興五輪はどこへやら。“選曲”にも疑問の声が上がっている。
「坂本九の『上を向いて歩こう』からアニメ『鬼滅の刃』の主題歌『紅蓮華』、そしてDJ松永が登場したと思ったら、続いてシンガーソングライターのmilet(ミレイ)が『愛の讃歌』を熱唱。シャンソンを歌ったのは次回開催国がフランスだからかもしれませんが、若者に迎合しようとして支離滅裂というか、学園祭みたいなノリだった。シメに大竹しのぶを持ってきたのも〈彼女なら文句は出ないだろう〉という思惑がミエミエで、あの閉会式で世界に響くかといえば疑問ですし、本当にプロの演出なのかと気恥ずかしくなりました」(前出の吉崎まもる氏)
ネット上には、いまだに〈閉会式はマツケンサンバがよかった〉といった声が残っている。現実的かどうかはさておき、それも閉会式に対する不満の裏返しだろう。
「これまで何度も五輪の開閉会式を見てきましたが、コロナ禍ということを差し引いても、東京五輪の閉会式が過去最低です。今回の閉会式の中で一番内容が良かったのは、次回パリ五輪の紹介映像だった。中途半端なエンタメはやめて、閉会式ぐらいコンパクトにできなかったのでしょうか」(前出のスポーツ紙五輪担当デスク)