東京五輪に世界中から「ワースト」の不名誉…コロナ禍で強行し米NBC視聴率ボロボロ
〈ワースト・オリンピック・エバー(今までで最悪の五輪)〉〈「今まで」ではなくとも、ここ50年で最悪〉――。日本が連日のメダルラッシュに沸く一方で、SNS上では海外から辛辣なコメントが噴出している。
自国の五輪代表チームへの不満やメディアの報じ方への批判など、「最悪」の理由はさまざまだが、約11億ドル(約1200億円)にも上る放映権料をIOC(国際オリンピック委員会)に支払った米放送局NBCの不振が象徴的だ。
NBCは約12億5000万ドル(約1370億円)の広告収入を当て込む一方、27日までの視聴者数は前回のリオ五輪と比べ42%も減少。先月23日の開会式の視聴者は過去33年で最少だった。
米ブルームバーグによると、NBCは開会式以降、視聴者の低迷を理由に広告スポンサーへ補償策を提案しているという。同社のジェフ・シェルCEOは6月、「当社の歴史の中で最も収益性の高い五輪になる可能性がある」と強調していたが、完全にアテが外れた格好だ。
そもそも、コロナ禍の五輪で盛り上がる方がムリな話。パンデミックでの開催は「最悪」になって当然だ。国際ジャーナリストの堀田佳男氏がこう言う。