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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

鮎川誠さんは「群れるのはロック的ではない」と言った

公開日: 更新日:

 平野 それこそデビュー前から、鮎川さん自身は「他者とつるまない」音楽人生を貫いていると思います。

「かたくなに<あくまで我が道を歩く>と思っているわけではありません。でも群れたり、徒党を組んだり、そういうのは<ロック的ではない〉と思います。音楽を始めたのは<世に出る>のが目的ではなく、ロックやブルースなど好きになった音楽を『腹いっぱい演奏したかった』から。その思いは変わっていません」

 平野 シーナ&ロケッツ結成のきっかけは?

「サンハウスってバンドが1978年に解散した後、東京に1人で行ってギターを弾いたり、作曲や編曲をしたり、そうこうしているうちにシーナも上京。移動中のタクシーの中だったかな、シーナが『私も自分の歌ったレコードを自分で聴いてみたい』と言うたんよ」

 平野 シーナさんと30枚以上のアルバムを作り、精力的にライブもこなした。そのシーナさんが2015年、亡くなってしまった。

「オレが落ち込んでいるのを知った仲間たちが4月7日を<シーナの日>としてライブをやろうよち、声をかけてくれました。今年の4月7日、上京して以来、ずっと住んでいる下北沢で7回目のライブをやりました」(この項つづく)

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