いま政局はいらない 今すぐ国会を開いてコロナ感染対策を審議してくれ!
6月に国会が閉会してから、デルタ株の猛威、医療崩壊、豪雨被害と問題は山積している。野党は国会の召集を要求しているが、政府はそれに応じる気配がない。例年なら9月は臨時国会が開かれる季節だ。
だいたいこの会期という考え方は日本独自のもので、英国などは会期という概念がなく、国会が必要であればいつでも開かれる。
憲法では総議員の4分の1以上の要求があれば内閣は召集を決定しなければならないとある。
記者から憲法違反ではないかとの質問を受けた加藤官房長官は「要求から召集までの期限に関しての記述はない」ことを理由に、すぐに応じなくても問題ないと逃げた。
しかし、憲法改正をうたう自民党の野党時代の改憲草案には「要求があった日から20日以内に臨時国会が召集されなければならない」と明記されていたのがブーメランとなって皮肉であった。野党時代に作ったから気持ちが野党的になっていたんだね。
なぜ国会を開かないかと言えば、総裁選、衆院選を前に野党から責められる姿をさらしたくないからであろう。彼らの関心は今や国民よりも自分たちの総裁選、そしてそのあとの総選挙に向いている。コロナ禍で健康面も経済面も青息吐息の国民のことなどお構いなし。その証拠に連日、政局や政治戦略が記事になる。