著者のコラム一覧
高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

「りんくま」こと久間田琳加は同世代女子から絶大な支持を得る

公開日: 更新日:

 その明るいキャラクターが買われて「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)にレギュラー出演するなど、情報・バラエティー番組でも活躍しているが、同時に女優としての評価が急上昇している。

 連ドラ初出演となった2020年10~12月に放送された「マリーミー!」(ABC/テレビ朝日系)で主演。今年6~7月には「#コールドゲーム」(東海/フジテレビ系)で羽田美智子が演じた主人公の娘役を演じた。

 放送中の「お茶にごす。」での彼女の役柄は、中学時代には最強の不良として周囲に恐れられていた主人公の男子高校生に大きな影響を与える、性格がやさしい茶道部の部長。柔らかい存在感に似合っていて、SNS上では原作ファンもハマり役だと高く評価する。

 クイズ番組「潜在能力テスト」(フジ系)に出演したときには平成生まれのイマドキ世代代表の一員に選ばれて昭和世代チームと戦ったが、女優としての彼女は、イマドキな女の子の役よりむしろ昭和や平成の時代を舞台にした物語のヒロインのほうが似合いそうで、CM美少女として活躍していた頃の宮沢りえ観月ありさ牧瀬里穂に通じる、「懐かしい正統派」の魅力を持っている。

 だからこそ、りんくまは同世代だけでなく幅広い年代にとって、なじみやすいはずだ。

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