言葉に救われ深く理解する橋本愛が身につけた「言葉にできない」演技
「レモンを搾った感じなんですよね、心臓に」(橋本愛/NHK「言葉にできない、そんな夜。」4月8日放送)
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NHKの朝ドラ「あまちゃん」で、ヒロイン役の能年玲奈(現・のん)の親友役を演じて大ブレークし、今や日本を代表する役者のひとりである橋本愛(26)。言葉にできない感情を表現する番組に出演し、類いまれな鋭い言語感覚を発揮していた。
例えば、サザエさんが年下なことを知ったときの気持ちを「彼女は不可逆な時間の中で、つっかえ棒のようにして立っている。その距離が開いていくほど、どうしようもなく焦ってしまう」と形容したり、夏目漱石がつづった言葉の穴埋め問題に正解したり。そんな彼女が「懐かしい音楽を聴いたときの気持ち」を表現した言葉を今週は取り上げたい。司会のスピードワゴン小沢も「やってた?」と驚き、一同が絶賛する秀逸な例えだった。
そもそも橋本は12歳の頃、母がオーディションに応募したことから「自分がやろうと思う前から」役者になっていた。やがて以下、本人が語るように葛藤するようになった。