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吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

日本の女子アナは「メディア露出が多い会社員」という現実

公開日: 更新日:

⑤平穏な日本では、いつもテレビで見ている容姿端麗な女子アナの情報は身近な存在でネットでもPV数が稼げる

 1部上場会社の社員でありながら私生活を追われる。これは決して女子アナが悪いわけではなく環境がそうさせたのだと思うのだ。「世界まる見え!テレビ特捜部」を企画・制作していた頃、欧米や南米やアジアの放送局や映像会社や映画会社を回ったが、海外には韓国・北朝鮮や中国など一部を除いてテレビ局の社員女子アナは存在しない。他国ではニュースを読むのは百戦錬磨のジャーナリストやフリーランスのキャスター、音楽・バラエティー番組の司会の女性はプロダクション所属の専門のタレント司会者らが活躍している。

 対して、日本の女子アナは「メディア露出度が多い会社員」である。だから、油断しているとこんなことが起きてしまうのである。

 2021年4月、フジテレビの8人の女子アナが美容室などでの高額な代金を無料にする代わりにインスタグラムなどで宣伝するステマ騒動が起こった。女子アナというだけで周りはチヤホヤし、そのような誘いを受ける環境にいるのかも知れない。

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