著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ありのままを受け入れ、流れに身を任せて導き出す井森美幸の「最適解」

公開日: 更新日:

「そこまで掴めてない、自分自身」(井森美幸/テレビ東京系「あちこちオードリー」7月13日放送)

 ◇  ◇  ◇

 アイドルとしてデビューし、「バラドル」という新たなジャンルを開拓、芸歴37年が経った今でもバラエティーの第一線で活躍し続ける井森美幸(53)。テレビタレントとしての“哲学”を聞かれ、口ごもりながら発した言葉を今週は取り上げたい。

 何とか絞り出して答えた哲学は「見て感じる」「全力でやる」というシンプルすぎる言葉。あえて深みを見せないようにしているのか、本当に何もないのか、分からないところが彼女の底知れなさだ。

 井森はアイドル全盛時代の80年代半ばに「井森美幸16歳、まだ誰のものでもありません」という秀逸なキャッチコピーでデビュー。しかし、アイドル歌手としては鳴かず飛ばず。山瀬まみの後を追うようにバラエティーに活路を見いだしていった。

 井森がそれを実感していったのは「マイク」の種類によってだった。アイドルの仕事は歌うからハンドマイクが多い。だが、バラエティーになるとピンマイクになるのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末