安倍3代にわたる統一教会との蜜月関係を、なぜ大新聞は追及しないのか
このころには、統一教会の悪質な「霊感商法」が世の厳しい指弾を受けていたのである。
しかし、「昭和の妖怪」といわれた岸は引退後も政界に隠然たる力を持ち続け、統一教会との関係も、息子から孫へと受け継がれたことは間違いない。
だが、週刊誌はタレントたちの合同結婚式では報道合戦を繰り広げたが、政界の統一教会汚染にはあまり熱心ではなかった。探してみたが新潮(1992年7月30日号)が、「勝共連合が発表した勝共推進議員名簿には150人もの国会議員が名前を連ねている。ハッキリいって、自民党の代議士の半分以上が統一教会の恩恵にあずかっているといってもいいんですよ」(統一教会に詳しいジャーナリスト)ぐらいだった。
今度こそ、安倍元首相も含めて、統一教会と政治家の極めて不適切な関係にメスを入れなくてはいけない。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「週刊フライデー」元編集長)