BS松竹東急「À Table!~歴史のレシピをつくって食べる~」のクオリティーがケタ違いのワケ

公開日: 更新日:

 その通りに作ってみると、はたしてそれはリゾットだったり、サラダだったり、魚醤だったりして、「ああ、このころからもうあったんだね。歴史はつながってる!」(ジュン)という感動。料理を作って食べるだけでなく、知的好奇心を刺激される楽しさ。だから「遊び」──。これから、クレオパトラやベートーベンの食事も登場する。

 このドラマのもう一つの魅力は映像の美しさである。2人が食材を買い出しにいく途中に、晩秋の善福寺公園があって、印象派の風景画のような淡い色彩と静かさで描かれる。紅葉した木々と午後の日差しにキラキラ光る池に、思わず「きれい!」と声を上げてしまうはず。

 泣きわめいたり怒鳴ったりのドラマが多い昨今、こんなすてきな番組を、失礼ながら、マイナーなテレビ局が制作できるのには何かあるのか。

「松竹がバックですから、ドラマ作りの名人や気鋭の若手が活躍してるんです。このドラマも、『名建築で昼食を』やギャラクシー奨励賞を受賞した『ちょこっと京都に住んでみた。』(テレビ大阪制作)のチームですよ。ジャニーズ系を並べるだけのとはレベルが違います」(テレビ情報誌編集デスク)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり