NHK大河「どうする家康」がダメな元凶…松本潤のダメダメ演技と合戦シーンの手抜きにアリ
回を追うごとに視聴率が下がるNHK大河ドラマ「どうする家康」。したたかなたぬき親父の徳川家康を、「実は優柔不断なへたれだった」と描く着想は悪くないはずである。
「大河で人気はやはり戦国ものですが、信長、秀吉、家康はやり尽くした感がありました。そこで、野望ギラギラの武将ではなく、緊張するとおなかが痛くなってしまう頼りない弱虫が、周りに助けられたり、ラッキーだったりしてピンチを切り抜け、とうとう天下を取るという物語にしたわけです。荒唐無稽のようで、実は今風ともいえます。WBC侍ジャパンを優勝させた栗山監督は、選手としては平均以下でしたが、さまざまな才能を集めて、それを生かすマネジメントは素晴らしかった。今度の家康もこれなんですよ」(テレビ情報誌編集デスク)
“俺についてこい”ではなく、“みんなで頑張ろう”という新しい家康像は、時代の気分にマッチして、若者にも人気になるはずとNHKは踏んだのだ。そのために、主役に最強アイドルグループ「嵐」の松本潤を起用、さらに戦シーンでCGやバーチャルプロダクションを多用して、ゲームの映像っぽく演出した。