ジャニー喜多川氏に「感謝の気持ち」さえ抱く元Jr.とファンの心理…専門家はストックホルム症候群を指摘

公開日: 更新日:

ジャニー氏、タレント、ファンの三位一体

「Jrの中でも『マンションに行かないと売れないよね』『自分から行かないといけないよね』ということが多かった」とジャニー喜多川氏のマンションに率先して泊まりに行き被害に遭うことも肯定するような状況もあったというが、これについては「権力は魅力的でもあり、女性が男性に求める“3高”もまさにパワーです。自分が評価されていることの証明にもなる。カウアン氏の話によると、ジャニーズ帝国は全て権力によって組織が保たれているといえます」。

 こうした性被害があることを耳にしながらも「コンサートのために全国を回り、チケットが当選したら2日以内に代金を振り込み、完全に推し活に振り回されているのはジャニーズあるあるです。それでもジャニーズJrは好きだし、ジャニーさんは私たちも好きです。逆にジャニーズを出たタレントは輝きを失って興味が失せるんですよね」(Jrファンの女性)と“推し活”に励むファンはまだ“ジャニーズの魔法”というよりも呪縛から逃れられないようだ。

「権力者、タレント、ファンの三位一体により帝国が成立するので、ファンも共犯関係組織の一員です。ジャニーズという特別な価値観を共有することが大前提なので、ジャニーズを出たタレントは条件を満たさない欠陥品と感じてしまう。また、テレビ局などジャニーズを起用する側も性被害の可能性を疑いつつも、今まではそのまま“共犯関係”を保っていた。つまり、社内外全てを“隠然たる権力”で制する鉄の組織と言えます」(富田隆氏)

 一代で帝国とも形容される芸能プロを築いたジャニー喜多川氏。だがその“負の遺産”は今もなおジャニーズの権力の源泉として機能している。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」