りりィのヒット曲「私は泣いています」秘話 「ナオコちゃんのために作ったから歌って」と言われた

公開日: 更新日:

りりィの巻

 アタシが歌いたいなぁって思う曲って、どこか同じにおいをもっているの。

 若いアーティストさんたちが最近、世界観っていう言葉をよく使うでしょう。それに似ているけど、ちょっと違う。空気感とでも言ったらいいのかな。「同じじゃん」て言われそうだけど、違うのよ。中島みゆきちゃんの曲なんて歌詞の内容が深いから、聞いてくださっている方に伝えるのってすごく難しい。だから、その曲がもっている空気感をなんとか伝えようと思って努力しているわけなのね。

 で、その同じにおいをもっている曲って、歌い手さん自身が作っていることが多いの。だからシンガー・ソングライターの曲に引かれるのね。浅川マキさん、山崎ハコさん、ロックをやる前のカルメン・マキさん……この人たちの空気感が好きなの。わかるでしょ?

 前置きが長くなったけど、りりィもそのひとり。りりィとは、アタシが10代の頃から友達。知り合ったのはりりィがデビューしたばっかりで、確か20歳くらい。たばこをブカブカ吸いながら、お酒をガンガン飲んでた。どこかすれた感じだったけど、彼女とはすぐに親友といってもいいくらいの仲になれた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド