ジャニーズ性加害問題でやっと外部専門家の相談窓口設置も…危惧される“泥縄お手盛り調査”
■実名顔出しのインパクト
しかし、「さすがに、これまでジャニーズに忖度し続けたメディアも報道しはじめた。それで、ジャニーズ包囲網が狭まり、対応せざるを得なくなった」(スポーツ紙芸能デスク)。大手代理店出身の広告プロデューサーの見方はこうだ。
「本来は当事者であるジャニー氏がもはやこの世にいないため事実関係が分からないとして逃げ切ろうとしたのでしょうけど、告発が続き、また内容も生々しく、そうもいかなくなった。ジャニーズにとってタレントはたくさんの広告に出てもらい、莫大な収益をもたらす商品。広告はイメージが全てですから、問題が大きくなって、イメージが崩れ始めているのに何もしないとなるとスポンサーから『商品管理をしないの?』という疑問の声が上がる。今回このような説明文が出たということは既にどこかの企業から疑問の声が上がっていると考えた方が自然でしょう」
さらにこう深読みする。
「もっとも、このようなケースでクライアントが事務所に直接何かを言うことはないので、間に代理店が入る。臆測ですが、クレームを入れてきたクライアントはかなりの大手で、かつ代理店も無視できない存在ではないでしょうか」