波瑠「わたヨメ」と「逃げ恥」に共通点 ベタな王道ラブコメは後半に伸びる可能性が高い
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「ドラマに対して《ありえない》とツッコミを入れる“ありえない警察”とか“パクり警察”、単なる演者に対する“好き嫌い”の意見はさておき、漫画原作の連ドラ化としてはよくできていると思いますよ」と、こう続ける。
「メインの2人の仲がなかなか進展しない“ムズキュン”や、2人を邪魔する人の“キャラ立ち”の分かりやすさで言えば、『わたヨメ』はラブコメとして王道的。特に仁村紗和さん演じる“赤嶺さん”のキャラの濃さは序盤から目立っていましたが、“赤嶺さん”に視聴者も盛り上がってきた中盤第5話で、そのポジションが《そっちかよ!》という展開に。既視感がありながらも、見続けるごとに不思議な魅力が増すドラマです。設定やディテールに《ありえない》とか《演者が苦手》などと冷めた目で見てしまうのはもったいない」
とはいえ、ライバルの「それパク」を上回っている「わたヨメ」も、視聴率は第3話をピークにやや下降気味だ。
「“料理”や“掃除”のノウハウを期待した視聴者は離れるかもしれませんが、ラブコメを楽しむ層はリアルタイム視聴より配信視聴。その層の評価が上がっていけば、リアタイ視聴も増えていくでしょう。TBSの『逃げ恥』も『わたナギ』もそうで、口コミ人気で後半にかけて数字を伸ばしていきましたからね」(テレビ誌編集者)
「わたヨメ」は「ベタを堂々とやり抜く潔さがあって、小細工に走ろうとしがちなドラマが多い中ではむしろ新鮮」(在京キー局関係者)なんて声もある。その裏で苦戦する日テレにしてみれば、歯ぎしりしながら「それってパクリじゃないですか?」と言いたかったりして?