上白石萌音は存在感の中にロマンチックな魅力を秘める“印象派”女優
上白石萌音は1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。映画「君の名は。」、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)、NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」などで主演。妹の上白石萌歌との女優姉妹としても知られているが、2人の魅力の違いを鹿児島名産の果実にたとえるなら、姉は甘夏みかん、妹はパッションフルーツだ。
上白石姉妹の母親が元音楽教師だったこともあり、ともに「音」「歌」と音楽にちなんだ文字を名前に含む。
両親の願いがかない、現在は2人とも女優としてだけでなく歌でも活躍している。
モネという音の響きから連想するのは、印象派の画家クロード・モネだ。彼女自身もモネの絵が好きで、雑誌「an・an」の表紙でモネの代表作「睡蓮」にちょこんと座ったこともある。
上白石萌音は淡い存在感が印象的で、演技の中に光の変化や空気感を感じさせ、印象派の絵画に通じる魅力を持つ女優だ。
彼女以外にも最近は、黒木華・門脇麦・小松菜奈・古川琴音・杉咲花(年齢順)など印象派タイプの女優が増えている。いずれも存在感の中にロマンチックな魅力を秘める演技派女優だ。
美術館で一枚の絵の前に立って時間を忘れていつまでも鑑賞するように、CMやドラマに出演している上白石萌音の姿は、ずっと見ていたい気持ちになる。