著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

長州力はなぜウケている? TVでは“ちょいカワおじさん”、実はレスリングの超エリート

公開日: 更新日:

 だが、自分よりも年下で格闘技経験もなく、ただ「アントニオ猪木に憧れて」直談判し、入団した藤波辰爾(入団は藤波が先)が優遇されているのが気に食わず、「俺はおまえの噛ませ犬じゃないぞ!」と吠えた。藤波というライバルを自ら指名し、「名勝負数え歌」と呼ばれる抗争を繰り広げたり、「今しかないぞ、俺たちがやるのは」と藤波、前田日明を挑発、猪木に宣戦布告したことで新日の世代闘争が幕開けしたのも有名。「革命戦士」と言われた理由もここにある。

■滑舌の悪さをイジられてもニコニコ

 先日、「推しといつまでも」という番組で、40年来のファンが長州をおもてなしする企画があったが、当時の長州は「出待ちが怖すぎてサインをもらえなかった」と40年来のファンが語り、スタジオでVTRを見ていた後輩の武藤敬司も「しかも、なかなか(サインを)書いてくれない」と証言していた。

 今やすっかり好々爺のようになり、滑舌の悪さをイジられてもニコニコし、むしろそれをチャームポイントにしているフシもある。千鳥の「相席食堂」でソフト貝柱を食べ、「食ってみな、飛ぶぞ!」とコメント、その言い方がおかしく、これも一躍はやった。

 最近ヨギボーのCMで大きなビーズクッションと戯れる長州をカワイイという女子もいる。「ビッグサンクスセール」のフレーズも一度聞いたら忘れられない。

 漫画家の蛭子能収や長州のように、テレビは常にちょいカワおじさんを必要としているようだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末