著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

松崎しげるさんは本番含め5回もフルコーラスで熱唱「歌うの好きなだけ?」「そう!大好きなの!」と大爆笑

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 その後ディレクターから、「万一、トラブルがあった時には放送上はCDで対応しますので」という言葉に「それはいいんだけどさ、披露宴なんだから新郎新婦、出席者のみなさんに完璧なものを聴いてもらいたいじゃない? たぶん完璧だと思うよ。ありがとう!」とさわやかな笑顔でいったん楽屋へ。松崎さんのお人柄がよくわかるやりとりでした。

 出演者を交えたリハーサルでトミーズの雅くんが「ここでお祝いの歌のスペシャルゲストです。本人は2回離婚されてて縁起は悪いんですが、歌は最高です! この1曲を歌うためだけに東京から来てくださいました。どうぞお聴きください!」。短いイントロが流れ、松崎さんが登場。後半で「素晴らしい“愛のメモリー”がありました……」と、歌を途中でフェードアウトして終えようとしましたが、松崎さんは音響スタッフに「音をそのままください」というように手で合図をされ4回目のフルコーラスの熱唱。

 雅くんの「歌わんでもよかったですのに」という言葉に「本番でちゃんと声が出ないと大変だから(喉を)温めとかないとさ」「そんなんせんでも松崎さんは出まっしゃろ! 歌うの好きなだけちゃいますのん?」「そう! 大好きなの!」と大爆笑。そして本番はリハーサルと変わらぬ声量で熱唱。本当に真剣にリハーサルをされていたんだなぁとあらためてプロのこだわりを感じました。

 合わせてなんと5回も間近で「愛のメモリー」を聴かせていただき、この仕事をしていればこそだなぁと感激した一日でした。

 70歳を越えてまだまだパワフル。これからもすてきな歌声を聴かせていただきたいと思います。

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