元山口組顧問弁護士・山之内幸夫さん、76歳でYouTuberに「組関係者も見ているんで、責任重大」

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 事務所兼自宅のマンションには、ユーチューブの撮影道具がずらり。

「今、全部自分でやってます。1本につき13分から15分、1回で3本分自撮り。放送用台本から作るわけですが、ユーチューブっていうのはひとつのメディア。しかも、私のチャンネルは組関係者も見ているんで、責任重大。客観性、公平性を維持しなければならない。自分の経験、知識に加え、文献にもあたり、台本をまとめています」

 ちょっとやってみましょうか、とカメラ前に座った山之内さん。全くつかえることなく、滑舌良く、語り出した。

■湯船にゆっくりつかっている時間もない

「視聴者に視線を向けて語りたいので、丸暗記です。記憶力が落ちていますから、大変なんですよ。お風呂が好きなんですけど、ユーチューブで忙しくて、湯船にゆっくりつかっている時間がない。静かな余生を送るつもりだったのに、いやぁ、疲れますわ」

 山之内さんは1975年、29歳の時に弁護士登録。フツーの弁護士だった山之内さんに、金融業をしていた山口組大幹部から「会社の顧問弁護士になってほしい」という話が舞い込んだのが81年。翌82年、田岡親分の直参若衆だった宅見勝組長から頼まれ、山口組のヒットマンの弁護士を務めた。その後、宅見氏の若頭補佐就任のタイミングで山口組顧問弁護士に。ちなみに、組の顧問弁護料は月20万円で一般の企業並みとのこと。

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