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高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

中村アンは“ミステリアスな女性”役を得意とする遅咲きの女優

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 最近は謎を秘めたストーリー展開のドラマが人気を集めているので、健康的でナチュラルなビジュアルでありながら、表情やしぐさで内側から謎っぽさを出せる中村アンの存在価値は大きい。

 中村アンは、現在36歳。井上真央長澤まさみと同じ1987年生まれ組で、新垣結衣吉高由里子らの1つ年上になる。

 主人公以上にインパクトを与えたドラマのサブキャラは、3カ月ごとに同じ枠の新しい作品に更新された後も視聴者の記憶の中で生き続けるという点で、建て替えられた在りし日の建物に似ている。

 30代女優の魅力を「今はなくなった東京の建築物」にたとえるなら、長澤まさみがエレガントでスタイリッシュな美しさがあった「日比谷・三信ビル」(現・東京ミッドタウン日比谷)、吉高由里子がノスタルジックで繊細な「同潤会代官山アパート」(現・代官山アドレス)、中村アンはミステリアスで愛らしい魅力を持っていた「中銀カプセルタワービル」(2022年解体。設計・黒川紀章)。

 中村アンは来年でデビュー15周年になるが、連ドラに定着したのは5年ほど前からなので、まだまだフレッシュで、のびしろを感じる。

 彼女や同じく「ONE DAY」に出演している桜井ユキ松本若菜らの“遅咲き”30代女優が今以上に存在感を増すようになれば、女優の層がさらに厚くなるに違いない。

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