田邊昭知さんは宇崎竜童さんに「愚図」を頼む時、「研ナオコを男にしてやってくれ」って(笑)

公開日: 更新日:

 でも、アタシの本業は歌手。木ならば歌手が幹、それ以外は枝葉なんです。その思いは今でも変わりません。なので、ヒット曲が出ないことで悩んでいた時期もあった。そんな思いを察して、すぐに動いてくれたのが田邊さん。まず、レコード会社を変え、楽曲作りに奔走してくれた。

 当時、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が大ヒットしていた宇崎竜童・阿木燿子コンビに作詞作曲を依頼したの。その先見性って凄いって今でも思いますよ。それでできたのが「愚図」。宇崎さんが歌っているテープを聴いたときの衝撃は今でも忘れません。こんな素晴らしい歌でヒットしなかったら歌手をやめて故郷へ帰ろうって、本気でそう思いました。

 今回のコンサートでは、宇崎さんに当時のやりとりを話していただきました。田邊さんは宇崎さんに頼むとき、「研ナオコを男にしてやってくれ」って言ったんですって(笑)。歌はベストテンに入るほどヒットしたので、「田邊さんのご希望に沿うことができましたけど、研ナオコを男にすることはできませんでした」って(笑)。

「愚図」を歌うとき、歌い方から衣装まですべて自分で考えたんです。これも田邊流プロデュースだと思いますね。この子は野放しにしておいた方が伸びるって思ったんでしょう。野放しにされて53年(笑)。というわけで感謝感謝です。

 読者の皆さまには60回もお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。また、どこかでお会いできることを楽しみに。では。 =おわり

(構成・藤井優)

【連載】研ナオコの「スッピンでしゃべります」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」