旧ジャニーズが生む更なる悲劇…「ジャニーズ性加害問題当事者の会」40代男性が死亡
「事務所がやるべきことを、なぜ被害者だけが負担を負わなければならないのか」
男性の遺族は代理人弁護士を通して「遺族の言葉」を発表。男性は5月にジャニーズ事務所に性被害を訴えたにもかかわらず5カ月以上も放置され、9月に再度告発。その訴えにも反応はなかったことで焦燥感、悩みが深まったとし、「事務所幹部は会見で『誹謗中傷をやめてください』と呼びかけるのみで、具体的な措置を講じていませんでした。彼は、被害者が自ら対策に取り組まねばならない状況について、『事務所がやるべきことを、なぜ被害者だけが負担を負わなければならないのか』と語っていました。彼の心労は、元々抱えてきた性被害のトラウマの再燃とも相まって、一層深刻なものになっていました。そして13日、家族を残したまま、志半ばで自死するに至りました」とのコメントを寄せた。
被害者補償も遅々として進まない上、誹謗中傷に遭い警察に告訴状を提出する事態が相次いでいるというのに、具体的なアクションをとることはない。これでは野放ししているも同然だ。旧ジャニーズ事務所は更なる悲劇を生まないためにも被害者と真摯に向き合うべきだ。
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■厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
▽いのちの電話
℡0570・783・556(午前10時~午後10時)
℡0120・783・556(午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
▽こころの健康相談統一ダイヤル
℡0570・064・556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▽よりそいホットライン
℡0120・279・338(24時間対応)
岩手、宮城、福島各県からは、℡0120・279・226(24時間対応)