必死に徳川家康を演じた松本潤が「ジャニーズ新事務所」で唯一の大河俳優になる意味
織田裕二は4話完結で終了したNHKドラマ「ガラパゴス」に主演。新たな織田を見せた。「踊る大捜査線」の青島刑事で定着した「熱い男」から、今回は地道に聞き込みをして犯人を追い詰めていく正義感にあふれた刑事。「踊る──」で共演したいかりや長介のような味わい深い演技はニュー織田を思わせ好感が持てた。
25年間務めた「世界陸上」のMCも昨年で卒業。俳優としても近年はヒット作がなく低迷が続いていた織田。夏ドラマ「シッコウ!!犬と私と執行官~」でテレビ朝日のドラマに初出演。コミカルな面を見せたのに続き今回は一転、真面目な刑事。俳優としてイメチェンに臨む覚悟がうかがえる。今後、どんな作品を選ぶかが注目される。
大河「どうする家康」で1年通して徳川家康を務めている嵐の松本潤。視聴率は2桁をギリギリ維持する程度だが、松潤の家康に対する意見は賛否両論あった。テレビ関係者によれば、「大河離れを止めるために、若者に人気の松潤を選んだ」とNHKの台所事情もあったという。
大河らしくないタイトルと松潤主演で当初、「どんな家康になるのか」と関心は高かった。私見だが、若き日の家康から年を重ねるに従い次第に松潤の顔が見え出した。共演の岡田准一の織田信長、ムロツヨシの豊臣秀吉は役になりきっていたが必死に家康を演じる松潤がいた。岡田との演技力の差である。