サルゴリラが紆余曲折の末つかんだ「キングオブコント」史上最年長王者の栄冠
昨年10月に行われたコント日本一を決める大会「キングオブコント」で優勝を果たしたのは、赤羽健壱と児玉智洋のお笑いコンビ・サルゴリラだった。当時44歳と43歳の2人は史上最年長のチャンピオンとなった。彼らがこの栄冠をつかむまでには紆余曲折があった。
幼稚園からの幼馴染みだった2人は、吉本興業のお笑い養成所「NSC東京」に入って芸人としての活動を始めた。年下の松橋周太呂と共にお笑いトリオ・ジューシーズを結成した。
トリオとしての活動は最初のうちは順調だった。ネタの面白さには定評があり、若い女性客が集まる劇場ではそれなりの人気を得ていた。同時期に舞台に立っていたパンサー、ジャングルポケットと3組で「333 トリオさん」という深夜番組も始まった。
だが、ジューシーズの勢いはここで頭打ちになった。ほかの2組は徐々にテレビで活躍するようになっていったが、ジューシーズだけはなかなか芽が出なかった。
■松橋のブレークきっかけにジューシーズは解散も…