漫画家・芦原妃名子さん急死…背景に「ドラマ制作側の原作や著者に対するリスペクトの欠如」
連ドラにもなった「セクシー田中さん」などで知られ、29日に自殺したとみられる漫画家の芦原妃名子さん(50)はドラマ化された脚本をめぐり、日本テレビ側とトラブルになっていた。
■「漫画に忠実に描く」が反故に
ドラマ化に際し芦原さんは「漫画に忠実に描く」との条件で許諾したものの、蓋を開けてみればそれらが反故にされ、原作から大きく逸脱した脚本が提示された。それを関係者に訴え、SNSでも《枠にハマったキャラクターに変えないでいただきたい》などと繰り返していた。
「原作をドラマ化や映画化する、業界で言うところの『2次使用』をめぐっては、こうした問題は今に始まったことではありません。『魔女の宅急便』の原作者・角野栄子さんも、スタジオジブリで映画化された作品を見て、驚いたと語っています。展開は違うし、ニシンパイのエピソードは原作にないのですから当然。しかし、今回そうしたトラブルによって命を絶ってしまったとすれば、言葉もない」とドラマ制作関係者は言う。