漫画家・芦原妃名子さん急死…背景に「ドラマ制作側の原作や著者に対するリスペクトの欠如」
悲報を受け、漫画「はじめの一歩」などで知られる森川ジョージ氏は「気持ちがわかるだけに胸が痛い。業界では幾度も繰り返されてきたことではあるが今回の件はもう取り返しがつかない。とにかく残念だ」とし、SNSでこうコメントした。
「原作者が何か物申すと『権力者が強権を発動した』と煙たがられることが多いです。それはほとんどが作品とファンを守るためなのに多勢に無勢の戦いになります。権利を行使した直後に孤独になり、挙げ句『自分はワガママではないか』と自分を責めたりします」
映像化や2次使用をめぐっては「尊重」を忘れなければ大抵の場合トラブルは避けられるというが、現実にはそうなっていないことを示唆。芦原さんもそのような状況に陥り、追いつめられていたことをおもんぱかった上で、原作者の葛藤、苦しみを伝えたかったのだろうか。
■ドラマ枠が増加
実際、今回はどうだったのだろうか。
配信作品なども含めてドラマ枠が増加し、1クールに30本以上の作品がラインアップされることも珍しくない現在、ドラマ制作者は時間に追われ、きめ細かなモノづくりがむずかしい状況にあるという。