ジャニー喜多川氏の連続性加害「当事者の会」元代表・平本淳也さん 決意新たに著書出版の意向
平本氏も96年刊行の「ジャニーズのすべて」シリーズなど、多くの著書があるライターだ。昨年3月、ジャニー氏の性加害を世界に問うたBBCのドキュメンタリー「J-POPの捕食者」の制作にも協力、出演もし、性加害を見て見ぬふりをしてきた日本のメディアを動かしたのは、関係者ならずとも知るところ。
「平本さんは自ら率先して動くタイプ。昨年7月に当事者の会をつくったのもそうですし、動いた結果も含め、ほぼすべて対応し抱え込むので、旧ジャニーズ事務所が被害者だと認めなかった当事者の会メンバーらのケアなど、ひとりでカウンセラー数人分の役回りまでこなしていた。このたびフリーの立場に戻り、体調を整えるとともに、時間もつくり、執筆に力を入れるとすれば、相当の内容になるのではないでしょうか」(前出の関係者)
■まだ救済されていない被害者たちに希望を
今年1月に日弁連の聞き取りがあったときは、旧ジャニーズによる被害者対応に不透明なところが多いとし、「分かりやすくすることが必要。まだ救済されていない被害者たちに希望を持ってもらいたい」と訴えた。
今回の代表辞任の際は「フリーとなり少しばかりでも気持ちを楽にできることで、落ち着きを取り戻しながら、個人としても残された課題には取り組んでまいりますし、皆の救済や補償についても支援を続けていきます」との決意を新たにしていた。