鈴木おさむ「離婚しない男」&宮藤官九郎「不適切」大ヒットの共通点 昭和のテレビ育ちなら分かる“肌感覚”
「良くも悪くも“おさむワールド”です。不快に思って批判する人や、駄作だとスルーする人がいるのは織り込み済み。そのうえで《確実にこれが好きな層がいる》と自信を持って取り組んだ結果ですね」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう続ける。
「鈴木さんには、テレ朝の局長から《辞める前にバズらせてくれ》とオーダーがあったそうです。そのオーダーに、エンタメのプロとして真摯に応えたのがこれだ、と。いまGP帯では宮藤官九郎さん脚本の『不適切にもほどがある!』(TBS=金曜夜10時)が昭和世代のテレビ好きの心を掴んでいますが、時間帯もテーマも作風も違いこそあれ、共通する部分もあると僕は思います。50代前半の鈴木さんと宮藤さんならではの《いま思えば変だけど、熱かったし面白かった昭和のテレビ》で育ったから分かる肌感覚というか」
ただ、Yahoo!テレビ「みんなの感想」では、書き込み数も好意的な意見も「不適切にもほどがある!」が圧倒している。
「セクシーな部分ばかり強調されているからかもしれません。『ふてほど』では2024年から1986年にタイムスリップした中学生・向坂キヨシ(坂元愛登)が《地上波テレビでおっぱいが見られる昭和》を気に入りますよね。男だから、女だからとは言いにくい世の中ですが、それって、割と多くの男性の本音でもあると思うんですよ。『離婚しない男』は、『ふてほど』のキヨシの感覚が理解できる層に《結局、アナタたちこういうの好きでしょ》と誘っているんです。その誘いについ乗ってしまう層がいる。それが再生数に現れている。でも、喜びポイントがそういう部分だけに、わざわざネット上に書き込んだりはしないものなんです」(前出の亀井徳明氏)
第5話では藤原紀香(52)も深すぎる谷間全開で参戦、24日放送の第6話の《パイちんパーティー》で誘惑する。「不適切」のキヨシの心情が分かる層なら、迷わず誘いに乗ってしまうかも?