都知事選での「大河休止問題」でNHKは「なぜサブチャンネル使わない?」 理由を識者に聞いた
■「サブチャンネルの存在自体、一般視聴者に広く意識されているとは言い難い」
大河と開票速報のどちらをサブチャンネルにするかという議論は残るものの、妙案に思えるサブチャンネルの活用。だが影山氏は、「サブチャンネルの存在自体、一般視聴者に広く意識されているとは言いがたく、いざやってみた場合、混乱する視聴者が続出する可能性がある」と指摘する。
「『サブチャンネルでやれば良い』という声を上げている方は、視聴者の中でもそれなりに『テレビ通』なのではないでしょうか。そのように通な方がいる一方で、一般視聴者の中には『サブチャンネルへの切り替え方法』を瞬時には分からない方、それどころか、『サブチャンネルの存在』自体、ご存じない方も相当数いらっしゃるように思います。このような状況下で通常通り大河ドラマを放送するよりは、1週休むという方が妥当であるとのNHKとしての判断だったのではないでしょうか」
■番組の頭からサブチャンネルでは切り替えが難しい
なお、NHKでは2022年の冬季五輪・北京オリンピックの「スノーボード男子ハーフパイプ・決勝」の放送においてサブチャンネルが活用された例があるが、影山氏はこれについても、今回の「光る君へ」とは事情が異なり、やはり、「放送休止でも問題ない」との考えを述べる。