いしだあゆみさんを「苦しめた男」…常識人の彼女がなぜショーケンと?なんとも摩訶不思議だ
歌手で女優のいしだあゆみさんが亡くなられた。76歳になっていたとは感じていなかった。確か一度、映画かドラマの取材で会ったきりだが、非常に気さくで明るく話をしてくれた。常識的な、普通の感覚を持っている女優さんだという印象で、いつまで経ってもおきれいな方だと思っていたので、年齢を感じなかったのだろう。
僕の知り合いの記者はドラマのロケに密着した際、徒歩での移動時に飛び石になっている小川を渡っていたそうだが、すぐそばでいしださんも渡っていて、バランスを崩して倒れそうになる彼女をサッと手を握って支えたところ、その瞬間、いしださんが「ごめんなさいね。こんなオバちゃんで……」と言って笑ったという。記者は慌てて「いえ、すごくきれいな方で……」と恐縮したらしい。
僕ら取材側で記憶に残っているのは、すでに亡くなったショーケンこと萩原健一さん(2019年死去)との結婚と離婚だ。
盛大な披露宴を行った後に、ショーケンは大麻取締法違反で逮捕され、懲役1年執行猶予3年の刑を言い渡されたが、仕事のできないショーケンを支えたのがいしださんだった。